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マツダ/タイに新乗用車工場を建設

2007年10月10日/物流施設

マツダ(株)は10月9日、フォード・モーター・カンパニーとの合弁生産会社「オートアライアンス(タイランド)社」に、Bカーセグメントの小型乗用車を生産する新工場を建設すると発表した。新乗用車工場では2009年内からマツダとフォードの小型乗用車の生産を開始する。工場建設に伴う初期投資額は総額5億ドルを上回り、マツダとフォードが均等に支出する計画。

オートアライアンス(タイランド)社の新乗用車工場は、プレスから最終組立にいたる乗用車の一貫生産工場で、既存のピックアップ工場と同一敷地内に建設することで効率性とフレキシビリティに優れた工場を実現する。

塗装工程にマツダ独自の環境にやさしいスリー・ウェット・オン塗装技術を採用することで省スペース化を図り、既存ピックアップ工場の同工程の建屋を活用するほか、部品庫や食堂などもピックアップ工場と共通設備として増強を図る。また乗用車工場の各工程にマツダの生産方式を導入することで、BセグメントからCDセグメントの乗用車に対応可能な工場とする。

新乗用車工場の年間生産台数は約10万台を想定しており、ピックアップ工場とあわせたオートアライアンス(タイランド)社の年間生産能力を17万5000台から27万5000台に拡大する。

マツダは、オートアライアンス(タイランド)社の新工場で生産する小型乗用車をタイ国内で販売するとともにASEAN地域などに輸出する。

オートアライアンス(タイランド)社では現在、部品調達の約9割をタイ国内のサプライヤーを通じて行っており、地域経済へ貢献してきた。今回の新工場の建設により、現地生産部品がさらに増加するとともに、オートアライアンス(タイランド)社で約2000人、サプライヤーなどの間接的な人員もあわせると最大約8000人の新規雇用が創出されると見込んでいる。

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