中国国内では総合建材メーカー最大手の中国建築材料集団公司と特殊紙生産メーカー最大手の華潤紙業有限公司は常州でこのほど、総額約９億6200万元（１億2800万ドル）を投資して新型石膏ボード表面紙の開発プロジェクトに関する契約を締結した。世界最大規模の生産基地を建設して、新型特殊表面紙の研究開発・製造・物流を行っていくという。
同プロジェクトが実現すると年間25万トンの新型特殊石膏ボード表面紙が生産可能となり、営業収入も年間で10億元超、利益と税金はあわせて１億元超が見込まれる。また、同プロジェクトは製紙、火力発電、汚水処理を一体化して進められるため、経済効果や社会的貢献も大きいという。
中国紙業ネット（CHINAPAPER.NET）の統計によると、2005年に中国で使用された石膏ボード表面紙は36万トン前後で、表面紙の使用量を石膏ボード１平方メートルあたり0.4キログラムとして計算すると、2010年の国内需要は80万トンに達することが見込まれる。（日中経済通信）
