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ニチレイ/低温物流事業戦略、新規センター開発で半年の遅れ

2007年11月01日/3PL・物流企業

(株)ニチレイは11月1日に開いた中間決算説明会で、低温物流事業の戦略を発表した。低温物流は中期経営計画の最終年度である2010年3月期で売上高1590億円、営業利益78億円を目標としている。営業利益は2008年3月期が最終目標を上回る見通しだが、現時点で目標は据え置く。

懸案を抱えていた海外事業は、欧州が大幅に改善し、売上高・営業利益とも全体業績を牽引した。欧州事業は今後東欧地域での基盤強化を進める。地域保管は、これまで滞貨傾向にあった畜産物が減少し業界各社が在庫率を低下させる中で、前年水準の在庫率を維持。2006年に設備廃棄により能力が減少していることが減収・減益の要因となるものの、当初計画を上回る実績となる。物流ネットワークは、売上げが伸び悩んでいるものの、不採算事業所の改善が進捗し当初計画どおりの営業利益となる見通し。

中期経営計画では冷蔵倉庫のスクラップ&ビルドと物流ネットワーク事業の新センター受託を中心に、設備投資を積極化し3年間で310億円実施する計画だが、現状では半年程度のスケジュール遅れとなっている。冷蔵倉庫業界では、既存倉庫の築後経過年数が長期となっていることから、建替えが喫緊の課題となっており、建替えを進められるかどうかで業者間格差が拡がる可能性も指摘されている。

物流ネットワーク事業の新センター(TC)の受託提案は今春から活発化しており、中期経営計画3年間で5センター程度の新規受託を目指している。

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