川崎汽船（株）は、堅調な需要が見込まれるオフショア支援船ビジネス分野への投資を行う。11月2日に、ノルウェーの船舶投資会社C.H.SorensenManagementAS（CHSM社）と共同で、ノルウェーに船舶保有運航会社「KLINE OFFSHORE AS」を設立し、投資事業を推進して行くと発表した。
原油価格の高騰を背景に、洋上石油生産プラットフォームや掘削リグなどへの物資輸送や基地曳航・建設サポートなどに従事するオフショア支援船の需要が、資源開発の活況に伴い堅調に推移している。
共同投資事業では、大型アンカーハンドリング・タグサプライ船2隻と大型プラットフォーム・サプライ船4隻の計6隻を、オフショア支援船分野の建造で世界的に定評の高いノルウェーの造船所AkerYardに新造発注した。
6隻の竣工時期は2010年12月から2011年7月で、船舶管理はノルウェーのOSM Group ASに委託する。
川崎汽船の英国子会社は、4月にドイツの重量物輸送専業船社SALグループと重量物プラント輸送事業の共同事業を開始しているが、同共同事業とのシナジー効果も期待しつつ、グループ欧州事業の展開、海運事業の多角化による安定収益体制の確立を図る、としている。
