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NEC/パソコン事業でRFIDの活用領域拡大

2007年11月27日/SCM・経営

日本電気(株)(NEC)とNECパーソナルプロダクツ(株)は11月26日、パソコン事業のライフサイクルマネジメントの強化にむけて、RFIDの活用領域を拡大すると発表した。

NECではこれまで、パソコン生産の効率化とトレーサビリティ向上を目的として、2004年にパソコン生産ラインにRFIDを導入し、適用領域を部材調達領域やマザーボード製造工程に拡大、作業効率を最大20%程度向上させるとともに工場内部品在庫を3分の1に圧縮してきた。

これまでのノウハウを活かし、RFIDの適用領域をパソコンの生産部分以外に大きく拡大し、ライフサイクルマネジメントを強化することで、効率化に加えて品質管理やリスク管理の強化、CS向上を図る。

新たにRFID活用を拡大する領域として、RFIDを活用した生産管理システムを、パソコンのベースユニットの製造を委託している海外の工場に2008年度に導入し、使用部品や製造履歴などの情報を、リアルタイムに管理可能にする。

また、NECが企業向けに提供しているビジネスPCの出荷配送領域で、トレーサビリティ向上のため、11月までにNECパーソナルプロダクツ米沢事業場から物流倉庫までの出荷配送業務でRFIDの評価を完了させる。

2008年度中に、米沢事業場のパソコン生産ラインで、生産完了済みパソコンの梱包時にRFIDラベルを梱包箱に貼り付け、工場の出荷場所、東京の物流倉庫の受け入れ場所に設置したゲート式RFIDリーダで読み取る仕組みを構築し、工場と物流倉庫における検品作業の効率化を図る。

NECのビジネスPCのカスタマイズサービスのメニューに、工場出荷時に型番、シリアル番号、工場出荷日などの情報をあらかじめ書き込んだRFIDラベルを個々のパソコンに貼り付けるサービスを2008年中に新規追加。ユーザ企業側でRFIDの読取システムを導入すれば、パソコンの社外持ち出し管理や資産管理業務の効率化が可能となる。

このほか、ユーザから使用済みのパソコンを買い取って再生・販売するリフレッシュPC事業を行うNECパーソナルプロダクツ群馬事業場では、使用済みパソコン買い取り時のトレーサビリティ向上を図るため、RFIDを2008年に導入。法人ユーザから使用済みパソコンを買い取る際に、RFID付きの授受管理伝票を使用済みパソコンに添付し、群馬事業場でパソコンを受け入れる際にRFIDを読み取ることで、搬出入管理を強化し、群馬事業場内の再生工程の進捗管理にもRFIDを順次展開する。

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