IHIは12月6日、100%子会社で工業用真空熱処理炉、真空脱脂洗浄機の製造、熱処理受託加工などを手掛ける日本へイズが、岐阜県各務原市のテクノプラザII内に土地を取得し、延床面積4477㎡の新工場を建設、2008年8月をめどに同敷地内に本社を移転すると発表した。
同工場では、20トン天井クレーンと広い生産エリアを設けることで、主力製品である真空浸炭炉などの生産のほか、今後、需要の拡大が見込まれる大型連続真空浸炭炉「V-Mals」「V-プレスト」などの生産に適した工場となる。
また、大型・小型の各種真空浸炭炉などに対応できるフレキシブルな生産体制を構築することも可能となっており、完成すれば生産能力は現在の年間30台から57台へ約2倍となる。
自動車用部品や航空機用部品などの分野で真空浸炭炉や熱処理事業の需要が増えており、日本ヘイズでは2010年度に現在の約1.5倍となる64億円の売上を目指す。また、完成後は同工場に生産機能を集約する。
■新工場の概要
所在地:岐阜県各務原市各務船山4テクノプラザII
敷地面積:1万6100㎡
建設面積:3780㎡(延床面積4480㎡)
従業員数:112人
投資額:12億円(土地含む)
製造品目:真空浸炭炉、真空熱処理炉、真空脱脂洗浄機など