三井物産は12月7日、穀物メジャーのルイ･ドレイファス・コモディティーズ社と共同で、カナダで菜種製油事業を立ち上げることに合意し、新たにドレイファス社60％、三井物産40％の出資比率の事業運営会社を設立したと発表した。
工場建設費を含む総事業費は、資本金と借入金込みで総額1億2000万米ドル（約130億円）以上としており、このうち三井物産の出資額は、30億円強。新事業運営会社は、カナダの菜種生産ベルトの中心にあるサスカチュワン州ヨークトン市に既に工場建設用地を押さえており、カナダ連邦州政府当局から建設許認可を取得済み。
2008年春に本格的に工場建設を着工し、2009年前半には操業を開始する。完成後は、年間85万トン（一日約2500トン）の原料菜種を搾油する北米で最大級の工場となり、年間約35万トンの菜種油と約50万トンの飼料用菜種ミールを北米市場中心に販売していく。
三井物産は、カナダでの菜種製油事業を第一歩と位置付け、国際的に多角的な食料事業展開を手掛けるルイ・ドレイファス・グループとのパートナーシップ強化を視野に入れる。
