TOTOは12月14日、欧州市場への参入の第一歩として、事業統括会社「TOTOヨーロッパ」を2008年4月にドイツに設立すると発表した。
TOTOヨーロッパの設立により、2009年の欧州事業本格展開に向け、欧州市場向け専用商品の開発や販売チャネル・物流網の構築など事業基盤の整備に取り組む。また、欧州市場における事業基盤の垂直立ち上げのため、ドイツの便座メーカーであるPagette社に対してM&Aを実施した。
欧州市場を「グローバル5極体制の構築に向けた”TOTOグローバル戦略・最後の大型市場への参入”」と位置づけ、ウォシュレットをはじめとする「TOTOのオンリーワン技術を活かした商品力で新しい生活文化を提案」し、欧州市場での高級ブランドとしての地位確立を目指す。
2009年の本格参入にあたり、ウォシュレットを中心とした商品展開を進めていく上で、生産面・販売面での機能を持つ欧州域内拠点を迅速に立ち上げる必要があると判断し、ドイツの便座メーカーである「Pagette社」に対してM&Aを実施。TOTOヨーロッパのグループ会社として、ウォシュレットなど欧州市場向け商品のテクニカルセンターとして活用していく。
また、アジア・オセアニアエリアの事業統括会社として、2008年4月に「TOTOアジア・オセアニア」をシンガポールに設立する。TOTOアジア・オセアニアでは、エリアの生産拠点の生産管理・購買統括や販売現場の指定活動・マーケティング統括のほか、中間持ち株会社化による資本統括などの包括的事業推進を行う。これにより、アジア・オセアニア事業の効率化・スピードUPを実現し、TOTOグループが目標とする日本、アメリカ、中国、アジア・オセアニア、欧州の「グローバル5極体制の確立」に取り組む。
TOTOヨーロッパ概要
社名:TOTO Europe GmbH(仮称)
事業:欧州における統括業務および生産品の販売・カスタマーサービスなど
住所:ドイツ連邦共和国デュッセルドルフ市内
資本金:153万ユーロ(TOTO100%出資)
設立:2008年4月