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中国の主幹線道路3万5000キロ完成間近 さらに道路整備強化

2007年12月21日/国際

中国交通省の翁孟勇次官は、18日の記者会見で「これまで15年の工事期間を経て、総延長約3万5000キロメートルにも達する『五縦七横』の国道主要幹線道路は年内にも貫通する見込みで、今期政府の任期内目標を達成できた」と発表した。

中国の道路ネットワークでは、1993年から「五縦七横」と呼ばれる国道主要幹線道路の整備を進めてきた。全国で南北の幹線道路5本、東西の幹線道路7本で、総延長は3万4422キロメートル。うち、高速道路は2万5765キロメートル、1級道路は1479キロメートル、2級道路は7178キロメートル。

総事業費は約9000億元(約13兆7800億円)で、中央・地方の政府、民間企業や銀行などから資金を調達して建設。現在は西南部の雲南、貴州の両省にまたがる約800キロの道路建設工事で来年2月の完工を目指しているほかは、すでに完成して供用されている。

これによって、人口100万人以上の大都市すべてと、人口50万人以上の大都市の93%との間に国道主要幹線道路網が結ばれることなる。

「五縦七横」に続き、「7918」と呼ばれる人口20万人以上の319都市をすべてカバーする「国家高速道路網計画」が2004年に新たに審議・承認され、道路網の整備が一層強化されている。

本事業は、「五縦七横」の12本国道主要幹線を含め、北京から放射状に伸びる7本と全国を南北に伸びる9本、東西に伸びる18本、計34本の高速道路網から成り、総延長は8万5000キロメートルに達する予定。うち、4万キロメートルが新規に建設され、2030年までの全線開通を目指している。

中国では現在、高速道路や有料道路で通行料金が徴収されている。これについて翁次官は「徴収の範囲、料金所の数など指摘されてきた問題解決に向けて規制を検討する」と示した一方、「広大な国土かつ区域間の経済発展格差を解消させるためには、全国にわたる道路インフラの建設を加速しなければならない。

その財源として大量の資金を投入する必要があり、通行料金の徴収を取りやめることができない重要な原因となっている」と説明し、利用者の理解を求めた。(日中経済通信)

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