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宇部興産、三菱商事/過酸化水素合弁会社の共同経営開始、物流体制見直しも

2007年12月25日/SCM・経営

宇部興産と三菱商事は12月21日、過酸化水素合弁会社の共同経営を2008年1月1日から行うことで合意したと発表した。

宇部興産はフィンランドのケミラ社との合弁会社、宇部ケミラで過酸化水素の製造販売を行っているが、ケミラ社所有株式をいったん全株取得し、三菱商事に49%分を売却する。

これにより宇部ケミラは宇部興産(51%)と三菱商事(49%)との合弁会社として2008年1月に社名変更手続きを行い、「宇部MC過酸化水素」とする。宇部興産から社長、三菱商事から副社長を派遣する。

宇部ケミラは1989年11月に宇部興産とケミラ社との合弁で設立され、ケミラ社の技術により1992年7月から山口県宇部市で過酸化水素の製造・販売を行ってきた。

過酸化水素の主原料である水素は宇部興産が供給しているが、水素は石炭、石油精製の残渣ペトロコークス、廃プラスチックを原料したユニークな環境対応技術で製造している。

三菱商事ではこのほか、新酸素化学の50%株式を保有、持株分の過酸化水素を独自に販売している。宇部ケミラ株式取得後は、同販売分を宇部MCに全量販売し、宇部MCの全製品と合わせ、代理店として三菱商事が販売を行う。

両社による宇部ケミラの共同経営により、専用船・貯蔵場所・出荷設備など宇部ケミラの運用する輸送設備を有効活用し、中長期にわたり競争力を持った過酸化水素メーカーとすることを目標とする。

国内5メーカー(三菱ガス化学、宇部ケミラ、ADEKA、日本パーオキサイド、新酸素化学)の中で、北海道に位置する新酸素化学の50%分を持つ三菱商事と、山口県に位置する宇部ケミラの連携により、地理的優位性を活用し、製品特性から専用の輸送設備を必要とする過酸化水素の物流体制を見直し、競争力の強化に努める。

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