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森永製菓/チョコレート製造でスイスのバリーカレボー社と提携

2008年01月11日/SCM・経営

森永製菓は1月10日、スイスのバリーカレボー社と業務提携することを決めた。同社からチョコレート原液の供給を受け、カカオ豆の調達リスクを回避する狙い。

森永製菓では、カカオ豆からの一貫製造設備を自工場に備え、チョコレートの製造・販売を行っているが、カカオ豆相場の高騰、ポジティブリスト制度導入に伴う調達リスクが発生し、チョコレートの安定的な製造・供給のための環境が厳しさを増している。

バリーカレボー社は世界23か国、40製造拠点を持つ、高品質のココア、チョコレート商品の世界のリーディング企業で、食品業界全体に幅広いサービスを提供している。

バリーカレボー社からチョコレート原液の供給を受けることで、カカオ豆の調達リスクを回避し、長期的かつ安定的な調達を実現する。また、世界最大級のチョコレートメーカーとのパートナーシップにより、世界のチョコレート産業の動向や原液製造に関する技術・ノウハウを共有する狙いもある。

提携合意を受けて、森永製菓は製造コストの低減、ビジネスモデルの変更による経営効率化を推進し、チョコレート事業の強化を図る。バリーカレボー社は、日本に製造拠点を確保することで、日本市場での業務用チョコレート事業の拡大を図る。

具体的には、森永製菓は塚口工場(兵庫県尼崎市)内の原液製造設備をBC社に売却(一部リース移管)し、運営に必要な土地・建物を貸与。バリーカレボー社から10年間の契約で年間最大9千トンのチョコレート原液を購入する。

バリーカレボー社は、現行製造能力年間1万トンの原液製造設備を取得した後、設備を改良し、2万に製造能力を増強する。

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