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米ウォルマート/スコットCEO、年頭会議で「社会的責任」強調

2008年01月25日/SCM・経営

ウォルマート・ストアーズは、リー・スコットCEO兼社長が社内の年頭会議で行ったスピーチの内容を発表した。最大手小売企業としての社会的責任について、あらためて強調したものとなっている。
リーCEOはまず、環境問題に関連し、太陽光などの再生可能なエネルギーの使用や「廃棄物ゼロ化」の推進、さらに環境に配慮した商品の販売を目標として掲げた。石油、ガソリンの消費を抑制する商品の販売を推進するとともに、ハイブリッドカーおよび電気自動車の店頭販売を検討していることを明らかにした。
米国で問題になっている医療福祉にも言及し、米国内外の一般処方箋の店頭販売価格を下げ、消費者に対し計8億5000万ドルを節約させた成果を強調。今後、医師や医薬品供給企業と協力し、米国内での処方箋の電子処理件数を増大させ、一層の効率化を図ると述べた。
サプライチェーンについては、現在、環境維持や企業倫理に適った製品を提供するための完璧なシステムを持つサプライヤーがまだいない点を指摘。ウォルマートが主導し、競合他社とも協議ながら、消費者が納得できるような製品納入のスタンダードを構築する計画があることも述べた。
スタンダードづくりに関連し、ウォルマートは、国際調達を行うあらゆるサプライヤー企業に対し、納入製品が環境や品質の面で基準をクリアしていることを証明するよう、強く要求していくことを強調した。第三者による監査体制を強化するため、代表的な国際小売・商品ネットワークである「CIES」をさらに活用していく方針を示した。とりわけ、成長が著しい中国との間で、法令順守や標準化の点で協力体制を強化するとしている。(翻訳)

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