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東レ/欧州で高機能ハイバリアフィルムを事業化

2008年02月04日/物流施設

東レは2月1日、北米市場で圧倒的なシェアを持つ高機能ハイバリアフィルム”トレファン”(二軸延伸ポリプロピレン蒸着フィルム)について、新たに欧州での事業化と現地生産に進出すると発表した。フランスに新会社トーレ・フィルムズ・ヨーロッパ(TFE)社を設立し、フィルム製膜設備(年産能力2万トン)と蒸着設備(年産能力2万2000トン)を新設する。設備投資額は約100億円で、2010年4月からの稼働開始を目指す。
東レは現在、ハイバリアフィルムを、米国子会社のトーレ・プラスチックス(アメリカ)社(TPA社)で開発・生産し、欧米市場向けを中心に販売している。TPA社のハイバリアフィルムは、優れたバリア性と品質安定性を武器に北米市場で約60%を占有している。
これまで欧州市場向けにはTPA社からの輸出で対応してきたが、欧州のハイバリアフィルム市場の大きな伸びと主要顧客からの現地供給対応への要請に応え、高付加価値品分野をターゲットとして現地生産体制の確立を決めたもの。東レはTFE社を欧州でのハイバリアフィルムの中核生産拠点として位置づけ、TPA社では更に高度化するマーケットニーズに対応した次世代ハイバリアフィルムの開発を進める。
新会社は、フランスの当社ポリエステルフィルム生産拠点であるトーレ・プラスチックス・ヨーロッパ(TPEu)社の敷地内に設置。TPEu社で培ったポリエステルフィルムの生産技術ノウハウや生産インフラを活用することにより、欧州でトレファン事業の円滑な立ち上げを図る。

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