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UPS/アジア太平洋地域のサービス強化、5つの新サービス開始

2008年02月06日/国際

UPSジャパンは2月5日、国際的な商取引を行う企業を対象に、国際貿易を簡素化する5つの新サービスを1月から開始したと発表した。アジア太平洋地域でのサービスを強化するもので、年間10億ドルのIT投資の結果として、4つのITを活用した新たなサービスを提供開始した。
新サービスは、①UPSペーパーレス・インボイス②UPSブローカー・オブ・チョイス③UPS FTZファシリテーター④UPSリターンズ⑤UPSクリニカル・トライアル――の5つ。
UPSペーパーレス・インボイスは、出荷の手間を解消することに焦点を置いたサービスで、世界各国の異なる通関プロセスに適切な情報と適切な書式で対応し、貨物の通関が遅れることなく、顧客のペーパーワークを削減する。仕向国に対してコマーシャル・インボイスを事前に電子発送し、貨物輸送中に通関手続きを行う。これにより、遅延の可能性を減らし、ペーパーレス環境を促進する。
UPSブローカー・オブ・チョイスは、自ら通関処理を行うことを選択した顧客が活用するサービスで、特定の貨物に対して通関業者を指定できるもの。
UPS FTZファシリテーターは、全世界のFTZ(自由貿易地域)業務に関するUPSの経験を活用し、顧客が必要なプロセスを段階的に処理できるよう支援する。このサービスを使用することで、遅延や不必要な関税の支払いのない、時間通りの貨物配達が保証される、としている。
UPSリターンズは、Eコマース(電子商取引)を提供する企業などに対し、自社の顧客にサービスの返品オプションを提供できるようにするもの。インターネット上で購入した商品の返品が容易になることで、顧客のリスクを低減し、オンライン購入の増加を促進する。また、企業がアジア全域で保守すべきサービスセンターの数が最小限に抑えられ、販売後サービスの形態を一変できるという。
UPSクリニカル・トライアルは、臨床試験や臨床研究用に生物学的物質を輸送する必要がある製薬企業やバイオテクノロジー企業、病院、医学研究所を対象としたサービス。
UPSアジア太平洋地域社長のケン・トロック氏は「ヘルスケア業界による国際物流の需要規模は430億ドルと推定されており、UPSクリニカル・トライアルは、この業界のニッチなグループを対象としている。臨床検査室、病院、医科大学、製薬企業、バイオテクノロジー企業が輸送する必要のある生物学的物質には、特に慎重な取り扱いが要求されるため、ここにUPSクリニカル・トライアルの参入する余地がある」と説明している。

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