川崎汽船は3月17日、インドのJSWグループと新たに10隻、各10年間の連続航海傭船契約を締結したと発表した。
傭船者はJSWスティールとJSWエナジーで、パナマックス船型2隻が2008-09年に、ポストパナマックス船型3隻が2012-14年に、ケープサイズ5隻が2011-14年にそれぞれ開始される。
貨物は原料炭、電力炭で、豪州、インドネシア、南アフリカ、中国などの積地からインド西岸・東岸の揚地まで海上輸送する。
JSWスティール社の粗鋼生産は現状約450万トン。同社は既設のビジャヤナガール製鉄所の規模拡大に加え、ジャールカンド、西ベンガル州に2つの新規製鉄所の建設を決定し、2014年頃までに粗鋼生産は3000万トン台まで拡大、インド最大の製鉄メーカーになる可能性があるとしている。また、同グループの電力会社部門JSWエナジー社も発電規模を2015年までに1万5000MW(石炭火力、水力合計)にまで拡大する計画。
今回の成約は、これらの製鉄所、発電所で使用する輸入原料炭、電力炭の輸送のために、新たに10隻の船腹を順次投入していくもの。
契約上の積地は多岐にわたるが、豪州炭、インドネシア炭をベースとすれば、契約がすべて出揃う2015年時点での全輸送量は年間約1200万トンに達する。また、川崎汽船では「運賃総額も同時期には、年間200億円を超える見込み」としている。
川崎汽船はJSWグループと2008年開始のパナマックス1隻と09年開始のポストパナマックス2隻のあわせて3隻の連続航海傭船契約を既に決めており、今回の成約を合わせると2015年時点で年間約1500万トンの石炭を輸送することとなり、同グループにおける4割強のシェアとなる。
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川崎汽船/インドJSWグループと10隻の超大型輸送契約
2008年03月18日/国際
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