クラレ、モリト／物流共同化など提携関係を強化

クラレとモリトは3月19日、面ファスナー事業で提携関係を強化すると発表した。クラレの100％子会社・クラレファスニングが製造する「マジックテープ」「マジロック」の販売を共同で運営していくとともに、クラレを含む3社間で資本提携を行う。
モリトはハトメ、ホックなど服飾、自動車関連を含む産業資材の分野で幅広い商材を扱う専門商社。商社としてメーカー機能の強化を目指すモリトと、販売ネットワークの強化・拡充を目指すクラレファスニングが、コア商材である面ファスナーの開発・生産・販売・流通の分野で連携を深めるもの。
提携強化の具体策としては、物流業務と加工業務の機能をクラレファスニングの丸岡工場（福井県）に集約し、配送コストの低減、適正在庫の把握、納期短縮の実現につなげる。
また、モリトの強力な販売力と顧客基盤、クラレファスニングの面ファスナーの高い技術力を生かし、顧客ニーズを的確に捉えた商品をスピーディーに開発、販売するほか、環境対応型商品の浸透を進め、CO2排出量の削減を図る。
資本提携では、モリトがクラレからクラレファスニングの発行済株式総数の30％を譲り受け、クラレはモリトから、モリトが保有する自己株式70万株を引き受ける。