LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

日本郵船、ヤマトHD/提携事業を航空フォワーディングに集中

2008年03月24日/3PL・物流企業

日本郵船とヤマトホールディングスは3月21日、航空フォワーディング事業を中心とした戦略的提携関係を強化すると発表した。新体制を2008年度上期中に構築することで基本合意書を締結した。
両社グループでは2006年5月10日から戦略的提携を開始し、国内外の強みを活かしたサービスや事業を検討、開発してきた。今回、共同開発した国際産直宅配便「マイ・フレッシュ」といった、航空フォワーディングと国内物流に国内外の一貫トレーシングシステムを連携させたトータルソリューションを相互に提供してきたことで「航空貨物分野を軸とした協業が最もメリットが高い」との認識に至ったという。
今後の提携強化では、航空フォワーディング事業を一体的に運営する体制を整える。「航空フォワーディング事業の一体的運営」「国際貨物の国内一括集配ネットワークの構築」を核に新体制を構築することで、アジア地区での自由貿易圏の拡大、BRICsの興隆など、一層進む物流のボーダレス化に対応した高度、シームレスな「グローバルサプライチェーンロジスティクス事業」を展開する。
新体制では、両社のプラットフォーム会社として事業企画を担ってきた郵船ヤマトグローバルソリューションズを今期末で「発展的解消」とし、ヤマトロジスティクスから独立予定の航空フォワーディング事業会社に対し、日本郵船が3割程度の出資を行う。また、ヤマト運輸から4月1日に独立予定のエキスプレス事業会社「ヤマトグローバルエキスプレス」に対しても、日本郵船が1割程度の出資を行う。
こうした資本関係の強化に加え、海外での共通インフラの活用・拡充を進める。具体的には、一体的運営による①施設の共用②作業の共同化③日本郵船グループ幹線輸送の活用④対象地域の拡大――などを実施する。

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース