佐川急便グループ／保有物流施設活用、企業不動産ビジネスに本格参入

佐川急便を中核とするSGホールディングスは3月21日、グループの企業不動産（CRE）戦略を積極的に推進するため、同日から全額出資子会社「SGリアルティ」の本格稼動を開始すると発表した。子会社は2007年8月に設立し、本稼働に向けて準備を進めていた。
グループで事業用不動産を多く所有していることから、グループ不動産を有効活用し、収益機会拡大を目指す。
物流施設をはじめとするグループ不動産に対し、本格的なプロパティマネジメントの考え方を導入して最適運営・最適管理を徹底、グループのランニングコストの中長期的な削減を図る。
また、CRE戦略を積極的に展開することで、未消化容積の有効活用やスクラップ・アンド・ビルトによる跡地の活用、他社とのコラボレーションによる施設利用・共同開発を推進し、グループの事業用地活用の選択肢を拡げ、グループ外への不動産ビジネスも展開していく。
SGリアルティは事業展開にあたり、ザイマックスから代表者を含めた役員の派遣を受けるほか、本格的なプロパティマネジメントやCRE戦略の導入、不動産ビジネスの展開全般について協力を受ける。
■会社概要
商号：SGリアルティ
代表取締役社長：中田昌孝
資本金：200億円（資本準備金200億円）
株主：SGホールディングス（100％）
事業内容：不動産の賃貸・管理に関する事業、不動産戦略の企画立案
設立日：2007年8月21日
本社：京都府京都市南区上鳥羽角田町68
東京事務所：東京都江東区新砂2-1-1
社員数：52人