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国交省/NOx、PM排出基準を大幅強化、ポスト新長期規制を制定

2008年03月26日/CSR

国土交通省は3月25日、新車のトラック・バス、乗用車から排出される窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)の低減を図るため、世界最高水準の厳しい規制として、「ポスト新長期規制」を制定した。
<規制適用時期>
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新車のディーゼル車などに対し2009年10月から順次強制適用する。また、3月25日から、ポスト新長期規制に基づいた新型車の審査を行うことが可能となる。
今回の排出ガス規制の強化は、2005年4月の中央環境審議会「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について」(第8次答申)に基づくもので、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」などを一部改正して実施する。
自動車排出ガス規制については、中央環境審議会答申に基いて強化を重ねているが、05年4月の同審議会「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第八次答申)」では、新車のトラック・バス、乗用車から排出されるNOx、PMのさらなる低減を図り「平成21年又は平成22年から適用すること」などが提言されていた。
改正された規制のうち、ディーゼル車関係では新車のトラック・バス、乗用車の排出ガス基準値について、NOxを40-65%、PMを53-64%と大幅に低減し、基本的にガソリン車と同レベルの排出ガス規制を実施する。
ガソリン、LPG、軽油以外を燃料とする新車の乗用車、トラック・バスのNOx、PMの基準値は、ディーゼル車の規制強化に合わせて強化する。
また、PMの規制が大幅に強化(最大64%)されることを受け、より安定的に測定することができる測定方法に変更する。具体的には、新規制に対応するレベルのディーゼル車では、黒煙4モード法での黒煙の排出量がほぼゼロであることから、黒煙4モード規制を廃止。新規制に対応するディーゼル車の無負荷時に発生する排出ガスの光吸収係数の基準値を、PM規制の強化に合わせて「0.8m-1」から「0.5m-1」に強化する。
この規制が実施され、対象となる自動車が全て新規制適合車に代替した場合、自動車から排出されるNOx、PMの総排出量は、すべて平成17年規制(新長期規制)適合車に代替した場合と比較すると、NOxが約62%(約27万トンから約10万トン)、PMが約63%(約3800トンから約1400トン)、それぞれ削減されることになるという。

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