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旭硝子/北米板ガラス事業を構造改革、3工場停止

2008年04月18日/国際

旭硝子は、北米板ガラス事業について、4月から12月にかけてフロートガラス生産拠点(3工場)と建築向けコーティングライン(2工場)での生産を停止するとともに、建築用加工ガラス事業の売却を決めた。
今後は、高成長が期待される太陽電池用ガラスや、自動車用ガラス素板、建築用の付加価値製品に経営資源を集中する。
北米板ガラス事業について、2006年からマネジメントの刷新による収益改善プロジェクトに取り組み、これまで子会社であるAGCフラットガラス・ノースアメリカ社(以下:AFNA)のシナミンソン工場閉鎖などを実施してきた。
しかし、北米の板ガラス市場は、住宅用ガラスが大きな割合を占めているため、近年の住宅市場の減速により、供給過多の状況が続いており、原燃材料費高騰によるコスト上昇により、採算が悪化していた。
このため、太陽電池用ガラス、自動車用ガラス素板、建築用の付加価値製品の3つの分野にフォーカスするととともに、ガラスの需給バランスや生産設備の稼働状況の改善を図るため、AFNAのビクタービル工場、セント・オーガスチン工場、グリーンランド第1工場でのフロートガラスの生産を停止することとした。
この3工場の生産停止により、北米における当社のガラス生産能力は約40%削減となる。
また、過剰な生産能力を有する建築向けコーティングラインについて、AFNAのビクタービル工場、ハンプトン工場での生産を停止し、商業ビル用・住宅用の生産拠点をアビンドン工場に集約することとした。
さらに、建築用加工ガラス事業を売却することにより、高付加価値なガラスの生産とコーティング事業に特化していく。
この新しい生産体制により、AFNAにおける経営資源とマネジメント力を製品開発、コスト・品質改善に集中させることができる。
なお、今回の構造改革に伴い、2008年度第2四半期に特別損失が約135億円発生する見込み。

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