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日立物流/08年3月期、3PL事業好調で増収増益

2008年04月25日/決算

日立物流が4月24日に発表した2008年3月期連結決算は、売上高3382.1億円(前期比11.3%増)、営業利益140億円(19.2%増)、経常利益142.8億円(17.4%増)、当期純利益77.4億円(14.1%増)となった。
国内物流事業では、流通系顧客向けに効率的なロジスティクスオペレーションを構築するとともに、メーカー系顧客向けに調達物流など全体最適できめ細かなサービスの提供を図った。
07年度は資生堂から譲り受けた物流子会社を4月に日立物流コラボネクストの新社名・新体制で業務開始し、小売、食品、医療機器などの顧客向けにシステム物流の新規案件を立上げた。
また、鉄道車両の輸送などの重量物輸送作業や情報機器の搬入・据付・セットアップ・廃棄などの一貫作業も実施。07年12月にセンコン物流と業務提携し、同社へ資本参加することで東北地区の事業基盤拡充など事業運営力の強化を図った。
国際物流事業では、調達から販売まで国内外一貫受託するグローバルシステム物流事業を加速。北米・中国などの有力地域や東欧などの新興地域における営業に注力し、顧客のグローバル戦略に呼応した最適で高品質な物流システムの確立に努めた。
07年度は北米で、食品、自動車部品などの顧客向けの新規案件を立上げた。欧州では、液晶パネル関連の物流業務などに注力するとともに、英国向け鉄道車両などの重量物輸送作業を実施。中国では通販品や家電品などの新規案件を立上げた。また、インドには07年11月に新会社を設立、活況を呈する中東ドバイに事務所を開設するなど、本格的な事業展開に備えた基盤整備に取り組んだ。
東欧チェコでは07年11月に、同国物流会社のESAs.r.o.を傘下に収め、東欧地域をはじめとする欧州全域での物流サービスレベルの向上、競争力強化を図った。
その他事業では、情報システム関連事業がロジスティクス事業に特化した影響などから減収となり、自動車販売関連事業の低迷により減益となった。
08年度は、国内と海外の連携を強め、国内外一貫営業体制の強化でグローバルシステム物流の拡大を図る。また、北柏、鳥栖、埼玉北など国内物流センターの本格稼働、傘下に収めた東欧チェコESA社の連結化などが業績に寄与するとともに、今後市場の拡大が見込まれるインドや中東ドバイの事業基盤拡充、ESA社とのグループシナジー発揮による欧州ネットワークの強化などを図る。
業績見通しは、連結売上高3700億円(前期比9%増)、営業利益150億円(前期比7%増)、経常利益148億円(前期比4%増)、当期純利益78億円(前期比1%増)。

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