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日本航空/08年3月期、国際貨物便で日本発着中心からシフト

2008年05月12日/決算

日本航空が5月9日に発表した2008年3月期連結決算のうち、貨物・郵便事業は、国際線貨物の輸出で貨物便供給を削減した北米向けが前期実績を下回ったものの、供給増となった中国向けが半導体製造装置など特殊扱いを要する商品を獲得。欧州向けでも旅客便ベリーの有効活用、搭載効率の改善などから、東欧への生産部品の輸出など通年で好調に推移した。
輸入は、中国発が前年を上回ったものの、供給減やユーロ高などが影響し、米州発、欧州発、東南アジア発で実績を下回った。日本向け需要が減速する中、同社では早朝到着貨物便の導入など輸送サービスの向上による安定的物量の確保、アジア発着需要の積極的な取り込みに努め、「従来の日本発着中心から一歩踏み出した」販売政策を展開、収益性の向上を図った。
燃油サーチャージの段階的改訂などがあったものの、競争激化や年末以降の急速な円高の影響で単価が前期比で1.9%の上昇にとどり、国際貨物収入は、1.2%減少して1882億円となった。
国際郵便は日本発、米国発が年間を通じて堅調に推移した。
国内線貨物は、旅客便減便や小型化による供給減の中で、昼間便での積極的な取り込みを図ったものの、生鮮貨物の落ち込みなどが響き、前期の需要を下回った。国内線貨物輸送量は、有償貨物トン・キロベースで1.1%減少し、収入も前期比3.7%減の278億円となった。
国内郵便は下期以降の宅配需要の落ち込みが響き、前期実績を下回った。

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