日本郵船／訓練設備付の新造LNG船で訓練開始

日本郵船は5月22日、船舶職員候補生（キャデット）訓練用の設備を確保した新造LNG船「GRACE COSMOS」の引渡しを受け、キャデットの訓練を開始したと発表した。第一期生として、5月10日から上海海事大学のNYKクラスで学ぶキャデットが乗船した。
同船では新たに作成した教科書、教材を使用し、専属インストラクターによる指導のもと、船員としての基礎、日本郵船で長年培ったノウハウ、安全運航や環境保全に対する考え方を習得させる。
今後、現在実施しているキャデットに対する1年間の乗船実習について、最初の3か月間は順次竣工するキャデット訓練設備付の船舶に最大20人ずつ乗船させて初期訓練を行い、残りの9か月間では2、3名に分かれ、日本郵船運航船に乗り換えて実践訓練を行う。
同船は、キャデットや専属インストラクター、増員される司厨員用の部屋が追加されているほか、レクチャールームなども備えた特別設計。今後「GRACE COSMOS」を含め6隻のキャデット訓練設備付の船舶を建造するという。