味の素、伊藤ハム／業務提携契約を締結、原料調達、物流で協働

味の素は5月30日、伊藤ハムとの間で業務提携に関する基本契約書を締結した。物流効率化などに共同で取り組む。
川上の原料から川下の製品に至る一連のバリューチェーンで互いの技術・知見を補完し、機能分担と協働化を図る。味の素の持つ食品・アミノ酸技術と伊藤ハムの食肉・加工品分野の技術・知見とを融合し、両社が相互に「より高品質な原料供給とより低コストの事業運営」を目指す。
また、両社による商品開発や共同販促、顧客の健康や食育につながる新たな食生活の提案、海外事業展開など幅広く協働し、事業の持続的な成長を図る。
具体的には、①安全で安心な畜産原料調達、原料まで遡った製品の付加価値の向上②食肉の生産性・品質向上につながる発酵副製品の高度利用③両社の持つ国内外事業拠点の有効活用④資材・原料調達、物流業務などでのコスト低減・効率化推進――などを主要提携分野に位置づける。
6月2日以降に、両社で推進委員会を発足し、その下に実行機関としての「専門部会」を設置。個別案件を優先順位付けし、今後のスケジュールと効果を明確にして具現化に向けた検討を進める。
提携により、今後4年間で両社合わせて約40億円の営業利益シナジーの創出を目指す。