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コカ・コーラナショナルビバレッジ/コカコーラシステム全体のサプライチェーン刷新へ

2008年06月18日/SCM・経営

コカ・コーラナショナルビバレッジ(CCNBC)は6月16日、同社が行っているコカ・コーラシステム全体のサプライチェーン(SCM)に関する製造・調達・物流を含む業務と組織を見直し、2009年1月から新体制に移行すると発表した。移行に関わる必要な諸手続きを12月までに完了する。
CCNBCは2003年、全国のコカ・コーラボトラー社とザ・コカ・コーラエクスポートコーポレーション(ザ・コカ・コーラカンパニーの子会社)の共同出資で設立され、第一段階として03年10月から一部のコカ・コーラ社製品の製造と原材料・資材の調達を開始。第二段階は05年1月から全てのコカ・コーラ社製品の製造・調達・物流に関する全国統合サプライチェーンに関する業務を本格始動した。
この結果、07年までに当初目標を上回るコスト削減とSCM全般に関わる効率の改善を達成し、08年度も目標を達成する計画。これを踏まえて09年以降、更なるサプライチェーンの進化を目指し、これまでのコスト削減や効率改善を可能にしたインフラを基盤に、今後の飲料市場の変化に一層迅速・柔軟に対応できる体制へ移行するもの。
コカ・コーラシステムは09年から、全国統合サプライチェーンのインフラを基盤に、コカ・コーラボトラー各社が担う地域単位SCM、複数のボトラーを跨ぐリージョナルSCM、海外のコカ・コーラシステムと連携したグローバルSCMを、それぞれの区分や目的に応じ柔軟に組み合わせることで、これまで以上の生産性向上・在庫削減・物流コストの低減など、「あらゆる分野で総合的なシナジー効果の実現を目指す」としている。また、それぞれのSCM区分が有するSCM効率化の技術やノウハウの相互活用を進める。
新たなサプライチェーンの体制に移行することで、コカ・コーラシステムの強みである各ボトラー社の地域に根ざした販売活動と、それぞれの持つサプライチェーンを密接に結びつけ、消費者ニーズに対応。同時に長期的な事業成長を実現するための先行投資、環境との調和を目指すための新たなSCM技術の導入などについて「従来以上に積極的に取り組む」としている。
再編スケジュールについて、CCNBCは「全国統合のサプライチェーンに関する様々な技術力を基盤に、より迅速な意思決定を行うことができる体制を目指し、現在様々な観点から検討を行っている」とし、決まり次第具体的な新体制の発表を行う。

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