TCMは9月3日、環境負荷を低減した新型コンテナキャリア「S4WE」を開発したと発表した。S4WEは、従来のエンジンで発電機を駆動し、電気モーターで走行するディーゼルエレクトリック方式をさらに進化させ、荷役についても電気モーターを採用している。
走行と荷役の両方を電動化することにより、動力伝達効率が改善され、これまでと比べて燃費を約10％削減したほか、車両周囲騒音についても85dBから83dBに低減。
さらに、荷役用油圧モーターの廃止により、作動油の使用量を40％削減し、メンテナンス時に発生する廃油の量を大幅に削減したほか、ハンドル操作力を低減するなど、操作性を向上させた。
新型コンテナキャリア「S4WE」の概要
主な特長：電動巻上げモーターの採用で、燃費とCO2の発生を約10％削減
車両周囲騒音を85dBから83dBに低減
搭載する作動油量を40％削減
高荷重時の最高速度を制限してタイヤ負荷を軽減する速度制御装置を装備
急旋回警告装置の装備により、安全な旋回操作を実現
故障箇所やメンテナンスデータなど、さまざまな情報が確認できる新モニタリングシステムを採用
ハンドル操作力低減（50％低減）
スプレッダ作動速度改善（20％改善）
目標販売台数：20台／年
