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凸版印刷、TOTO/ICタグで住宅設備メーカー向け原材料管理システム開発・導入

2008年09月08日/IT・機器

凸版印刷とトッパン・コスモは、TOTOハイリビングと共同で、ICタグを活用した住宅設備メーカー向け原材料システムを開発するとともに、原材料管理システムをTOTOハイリビング・茂原工場(所在地:千葉県茂原市)へ導入、2008年9月から本格運用を開始する。

茂原工場は、TOTOブランドのシステムキッチンや洗面化粧台を生産する国内最大規模の工場で、導入する原材料管理システムは、表面が書き換え可能なロイコリライトICタグ(リライトICタグ)を活用し、原材料の1つである化粧板の在庫状況をリアルタイムで管理する。

具体的には、化粧板を保管するパレットにリライトICタグを取り付け、入庫―出庫、製造現場からの返還時にリライトICタグの読み込み、書き込みを行い、在庫数量や使用履歴の管理負荷が削減できるとともに、適切な在庫数量がリアルタイムで把握する。

住宅設備は、安全性、事故を防止、改正消費生活用製品安全法などに基づき、指定した製品について「点検制度」を2009年4月から始めている。

今回、住宅設備メーカーでも製品の生産履歴を管理し安全性を高めるとともに、販売後のメンテナンスや事故に適切に対応する「トレーサビリティー」の確立を目指している。

なお、製品には数多くの部材・部品が使用され、製造企業がこれら全てを管理/記録することは、大きな負担となり、リライトICタグを活用して原材料や部品の管理負荷を軽減するとともに、実際の使用量や在庫をリアルタイムで把握し生産効率を高めるシステムを開発した。

ICタグのデータ書き換えは100,000回,ICタグ表面の書き換えは500回以上可能である事から、今まで使用した紙などの消耗品の削減を可能としており、ICタグ周波数は13.56MHz、使用ICタグ枚数約1000枚で、導入リーダライタ数6台。

今後、TOTOハイリビングは、ICタグによる管理する範囲をさらに拡大し、基幹システムとの連動による作業工程管理システムの構築を行ない「どの製造ロットの原材料」が「どの製品」に使用されたかを追跡確認を可能とし、将来的には製品の安全性を確認できるトレーサビリティーの確立を目指す。

さらに、このシステムを他の国内工場へ展開する予定。凸版印刷とトッパン・コスモは、これまで培ったRFID技術とノウハウを元に、システム構築・運用をサーポートし、住宅設備メーカー向けにICタグを活用したソリューションを展開、提案し、2009年度には、関連受注も含め10億円の売上を目指す。

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