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凸版印刷、センコー/住宅メーカー物流向けパレット管理システム開発

2009年09月17日/IT・機器

凸版印刷とトッパン・コスモの両社は9月15日、UHF帯ICタグを活用した住宅メーカー資材物流向け金属パレット管理システムをセンコーと開発したと発表した。

このシステムは、センコーが企画・運用を行い、子会社センコー情報システムが開発。凸版印刷とトッパン・コスモがUHF帯ICタグとリーダーライターの選定・提供とシステムの構築・運用サポートを行って構築したもの。センコーは新システムを自社の厚木物流センターなどに導入し、10月上旬より本格運用を開始する。

この金属パレット管理システムは、センコーが管理する金属パレットに金属対応のUHF帯ICタグを添付し、パレット管理を効率化するもの。センコーの物流センターから設備・部材メーカーへの貸出時と回収時、各施工現場への搬出時と回収時に金属パレットのICタグを読取り、パレットの使用履歴を管理する。従来は周波数帯が13.56MHzのICタグを使用していたが、通信可能距離が短く読取り作業に時間を要していた。

新システムは金属パレットに通信可能距離が2~3mと長いUHF帯ICタグを添付し、ハンディ型リーダーライターを使ってパレット管理を行う。一度に最大30台分のICタグを読み取ることができ、パレットの入出荷や在庫管理の作業負荷を軽減できる。金属パレットの動態管理で適正なパレット供給を実現し、物流のエネルギーを削減して、パレットの回収・運用率の向上により廃材を削減し、環境負荷軽減にも貢献する。

センコーは厚木物流センターのほか、戸田物流センター、柏物流センターなど全国9か所に新システムを導入。導入パレット数は約8000台に上る。ICタグは凸版印刷製UHF帯(952~955MHz)金属対応ICタグを、リーダーライターはATID社製ハンディ型のAT‐870を使用する。センコーは住宅物流でICタグで管理する範囲を今後拡大し、基幹システムとの連動による作業工程管理システムを構築。凸版印刷とトッパン・コスモは、その運用サポートを行う。

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