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凸版印刷、トッパン・フォームズ/文書保管箱管理システム開発

2009年09月15日/IT・機器

凸版印刷とトッパン・フォームズは9月15日、UHF帯ICタグを活用した文書保管箱管理システムを開発したと発表した。文書保管サービスを展開するトランクルーム業界や、金融機関の事務センターや企業の史書庫などに10月1日より本格販売を開始する。

新システムは、トッパン・フォームズが開発した文書管理ソフト「Easy Checkout」の棚卸機能のノウハウをもとに凸版印刷が開発した文書保管箱専用のUHF帯ICタグソリューションシステム。導入により、企業の保管文書を格納する文書保管箱の管理負荷を大幅に削減し、保管効率が向上する。

両社はこのシステムをトランクルーム事業大手のテイソウに初導入し、10月1日に完成するテイソウの千葉県八街2号倉庫で運用を開始する。

新システムの特長は、既存の文書保管箱や保管棚にも適用できるほか、自動ラック倉庫と比較し初期導入コストを約40%、10年間の運用コストを約90%と大幅に削減できる点。また、1拠点につき1台のリーダーライターを導入するだけで、1分間に約600箱分のICタグ読み取りが可能。

このため数十万箱単位の棚卸作業も、短時間でスムーズに作業ができる。通信可能距離が2~3mと長距離・広範囲なUHF帯ICタグを使用しているため、目視やバーコード管理の際に必要だった作業用通路を削減し、保管スペースを拡大できる。テイソウでは、今回の導入で保管スペースを従来の1.5倍に拡大できる見込み。

販売価格はソフトウェアライセンス1拠点分、リーダーライター(ハンディ型、据置型(アンテナ2枚))各1台、文書保管箱管理専用UHF帯ICタグサンプル500枚などの基本パッケージ一式で480万円。両社は今年度の売上高を2億円、2010年度は10億円と見込んでいる。

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