大和紡績は9月9日、ダイワボウ情報システムを公開買付けし、子会社化する。同社は、成熟した分野の多い主力の繊維事業に加え、相互作用の実現を目指し、ITインフラ流通事業をグループの新たな戦略的コア事業の一つとして拡大強化することで、事業ポートフォリオの革新と、企業価値の向上を図るため、グループ再編の一環として、完全子会社化に向けた公開買付けの実施を決めた。
事業面において、両社にとって様々なシナジーが考えられるが、一例としてITを活用した繊維事業におけるサプライチェーンの構築も挙げている。
モノと情報の流れを同期化する一気通貫のシステム構築で、エンドユーザー向けに高付加価値素材や製品の直接販売のチャネルを拡大させ、また中小アパレルにもこのダイレクトな販売システム（BtoB、またはBtoC）を開放することにより、繊維事業の活性化と対象者物流網の更なる活用を図ることも可能としている。
