住友商事は9月9日、三笠フーズへ「工業用糊加工」タイ米を販売、輸入した経過を発表した。
同社では、2005年8月13日にミニマムアクセス輸入米として農林水産省向けにタイ米を7000トン輸入したが、その一部の約146トンについて、検疫当局からカビ発生の指摘を受けた。
同社では、このカビは、輸送途上の水濡れにより発生したものと推測しているが、カビが発生したタイ米については農林水産省との契約条件により、同社が買い取り、処分することになった。
このため、このタイ米の処理について、農林水産省の了解を得たうえで、三笠フーズに対し、「工業用糊加工品」に用途を限定することを条件に販売した(販売契約日は2005年11月1日)。
また、同このタイ米が販売条件に沿って「工業用糊加工」用に処理されたことについて、三笠フーズが検疫当局に提出した措置完了報告書(2006年3月31日付)の写しを受領している。
また、三笠フーズとの取り引きは、今回のタイ米の販売以外にない、としている。