明治製菓と明治乳業は9月11日、2009年4月1日をめどに株式移転により明治ホールディングスを設立することについて合意し、統合契約書を締結したと発表した。
物流システムなどの相互利用による効率化をはじめ、基幹システムの将来的な統合による業務効率の向上と投資負担の軽減が狙い。
また、原材料の共同購買による調達コストの低減をはじめ、類似重複業務の集約と一元化、標準化による効率化を図る。
事業再編については、大きな成長を期待する「健康・栄養」事業分野の統合をはじめ、「菓子」「乳製品」「薬品」「共通機能」など、両社の事業と機能のグループ再編を計画しており、今後、具体的な検討と条件整備を進め、2年以内に実施していく。
経営統合は、両社のブランド力、研究開発力、技術力、マーケティング力などの経営資源を最大限に活用し、持続性のある成長戦略、差別化戦略の構築を図っていくことを目的としている。
乳幼児から高齢者まであらゆる世代の顧客に幅広い商品ラインアップを提供し、両社が保有する常温、チルド、冷凍など多岐にわたる品質管理技術を融合することで品質保証体制をさらに強化するとともに、新たな需要の創造による事業成長機会の拡大を図っていく。
さらに、マーケティング力を強化して競争力を向上し、事業基盤と財務基盤の優位性を強化していく。
