ベリングポイントとSAPジャパンは9月18日、シスメックスのシンガポール法人にパイロット導入した安全保障貿易管理テンプレートが今月から稼動を開始したと発表した。ベリングポイントは、同テンプレートの構築を7ヶ月、シンガポール法人へのパイロット導入を4ヶ月で完了させたという。
シスメックスは急速なグローバル化の進展に伴うグループ内のオペレーションや情報の分断などの課題を抱えており、今回、グループ全体最適型のマネジメントを実現するためグローバルレベルの業務やシステムの標準化を決定。またグループ内の統制・監視レベルの向上を目指し、グループ全体での安全保障貿易の管理を強化することも決めた。そこで、SAP GRC Global Trade Servicesをベースにテンプレートを構築する提案を行ったベリングポイントにシステム構築を発注した。
今回の導入で、シスメックスはシンガポール法人の法令規制の遵守状況を契約、取引先、品目ごとにタイムリーに把握でき、法令遵守とリスク回避策を両立できるようになるという。またSAP GRC Global Trade Services導入を通じた業務プロセスの見直しで、本社と海外子会社間の業務プロセスの明確化、世界規模での安全保障貿易管理業務における効率化とリスクコントロール強化が可能になるとしている。
