宇部興産は9月25日、タイ・ラヨーン県にポリウレタン樹脂や接着剤の原料などとして使用される1,6へキサンジオールの工場新設を決定した。新工場はラヨーン県の同社所有地に建設する。
すでに製造・販売を担う新会社UBEファイン ケミカルズ (アジア)を設立しており、今回タイでの一貫生産・販売体制を整えた。1,6へキサンジオールの製造能力は、同時生産する1,5ペンタンジオールを含め6000ｔ／年。新工場は2009年1月に着工し、2011年初頭に完成・稼動開始の予定。総事業費は数十億円規模で、フル生産時の売上高は13億バーツを見込む。
新工場の立地は、地理的にアジアの顧客に近いこと、隣接するグループ工場から原料や、ユーティリティの供給を受けられることなどを考慮して決定。今後、環境対応型の機能性コーティング材料の水系ポリウレタンディスパージョンの誘導品展開を目指す。
