伊藤忠商事は9月24日、Bungeグループ保有のAgroindustrial Santa Juliana S.A社に20％資本参加することで合意したと発表した。すでにに9月19日ブラジル・サンパウロ市で株式取得契約書などの関連契約書に調印しており、子会社のJBバイオエナジーを通じて、ブラジルでのバイオエタノールと砂糖の生産・販売事業に参画する。
またBunge社グループとは、ブラジルの別のグリーンフィールド案件でも同率の20％で資本参加する。両案件の総事業費は約8億ドル。
今回の案件は、バイオエタノール26万kl／年、砂糖18万トン／年を併産するもの。既に製造プラントは2006年から稼働を開始しているが、砂糖は2010年から生産を開始する予定。減量のサトウキビの絞り粕のバガスは、プラント敷地内の自家発電施設の燃料に利用する。
自家発電設備の余剰電力はブラジル国内で販売する予定。生産されるバイオエタノールは、大半をブラジル国内向けに販売し、一部を米国向けに輸出する。将来的には欧州や極東地域への輸出も視野に入れているという。
製造プラントの概要
プラント所在地:ブラジル・ミナス・ジェライス州
事業形態:稼動中事業の買収＋拡張
事業規模（フル稼働時年間数量）
砂糖黍破砕能力:4200万トン／年
エタノール生産量:26万kl／年
砂糖生産量:18万トン／年(2010年より生産開始)
稼動予定時期:2006年から稼動中
フル稼働予定:2011年～
出資比率:Bunge 80％、伊藤忠20％
輸出港:サントス／ビトーリア
