東洋紡績と帝人ファイバーは11月13日、山口県岩国市の両社の事業所から大阪方面への製品共同輸送を開始したと発表した。今年度から両社間で検討していた、環境負荷削減の取り組みの一環で、拠点が近い岩国地区を出荷元候補として抽出。
岩国発の輸送ルートを検討したところ、大阪方面への共同輸送でCO2排出量の削減が可能と判断したため、実施に踏み切った。共同輸送で物流コストも抑制される。、
今回は、容積対比重量が軽い東洋紡のスパンボンド製品と容積対比重量が重い帝人ファイバーのポリエステル糸製品を岩国でトラックにまとめて積載した。共同輸送により、岩国~大阪間の輸送時のCO2排出量は40%削減されると見込んでいる。
実施主体は、東洋紡ロジスティクスで帝人物流の輸送を東洋紡ロジスティクスに一本化した。両社は今後、共同輸送の対象地区と製品を拡大し、同業他社に共同輸送を呼び掛けていきたいとしている。