旭化成せんいと帝人ファイバーは7月3日、ポリトリメチレンテレフタレート（PTT）繊維事業を展開する合併会社ソロテックスについて、2010年3月末に合弁契約を解消し、解散すると発表した。
旭化成せんいは、1996年にPTT繊維の開発に着手。1999年から製造販売を開始した。帝人ファイバーは米デュポンから製糸技術を導入し、2000年から開発をスタートした。2002年5月、両社はPTT繊維事業を統合・発展させるために、折半出資による合弁会社ソロテックスを設立。両親会社への生産委託によりPTT繊維の製造・販売を開始した。
だが、原料価格をはじめとする製造コストが期待どおりに下がらないうえ、想定した規模の市場を獲得できなかった。事業構造改善の努力を継続したが、景気低迷の影響を受け、安定的な収益確保の見通しが立たないため、合弁解消を決めた。
