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経済産業省/キヤノンなど22社、電子タグで国際物流の可視化実験

2008年12月11日/IT・機器

経済産業省は12月10日から2か月間、キヤノン、日本通運など22社と共同で電子タグを用いた貨物のトレース実験を開始する。

日本-オランダ間での物流過程で、21か所に設置された電子タグのリーダー/ライターを使用し、貨物の輸送状況を追跡。これにより、物流情報と商流情報を連携させた業務の効率化・省力化の実現、需給の変化に応じた柔軟な物流の実現を通じた日本企業全体での競争力強化を目指す。

<実験イメージ>
20081210miti.jpg

今回の実験結果から、実験終了後に電子タグの国際標準化機関であるEPCglobalに貨物トレースシステムの仕様などの標準化を提案する。実験で使用するアクティブタグは、世界標準的な仕様の433MHz帯のものを使用。パッシブタグは、日本(952MHz~954MHz)とEU(865MHz~868MHz)での同一タグの読取り精度を検証する。

経済産業省では、今回の実証試験が成功した場合、企業が自社製品のサプライチェーン全体を切れ目なくトレースすることが可能となり、国際貿易のセキュリティ確保に必要な貨物の搭載内容・位置情報がダイレクトに得られると期待している。このほか、物流情報と商流情報が連携した場合、各企業の業務効率化・省力化も期待できるという。

参加企業
事務局:MTI、野村総合研究所、EPCglobal、GS1Japan
荷主:キヤノン
国際物流業者:ミスクジャパン(MISCBHD)、日本通運、三井倉庫、日本郵船東京コンテナターミナル、セレスパラゴンターミナル
システム構築:日本電気、GS1Germany、Allumis、Vueテクノロジー、日本IBM
読取機器提供:NTT、三菱電機、マイティカード、丸紅
電子タグ提供:NTT、三菱電機、トッパン・フォームズ、凸版印刷、サトー、NXPセミコンダクターズジャパン、エイリアンテクノロジー、UPMRaflatac、SecuraShield、東レインターナショナル

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