丸善は12月16日、図書館流通センターと2009年8月3日をめどに共同持株会社を設立し、経営統合することで基本合意したと発表した。
図書館流通センターの持つ物流システムと販売ノウハウ、丸善のブランド力と顧客基盤などを融合し、日本の知のインフラ作りと知る需要の創出などが主な目的。今後、経営統合推進委員会を組織し、具体的な経営統合策を詰める。
今後のスケジュールは、2009年3月下旬に株式移転比率を決定し、4月下旬に両社で株式移転計画承認の臨時株主総会を開催。7月下旬に丸善が上場を廃止し、8月3日に持株会社が上場。設立登記を行う。
事業協力内容は、図書館業務受託事業の周辺事業が主力となる。同事業の蔵書整備や点検、図書館スタッフ育成などを共同で行なうほか、丸善の親会社大日本印刷の協力も得て図書館の電子化を推進する。また、丸善の強い分野である大学向け書籍販売も共同で行い、営業体制の効率化などを図る。