昭和シェル石油（株）と住友商事（株）は、両社グループが営むLPG事業について事業統合の検討を開始する事に合意した。
国内のLPG業界は、昨今のLPG輸入価格の高止まりや電力・都市ガスなど他エネルギーとの競争により、厳しい経営環境が続いており、昭和シェルと住友商事は、LPG輸入元売機能の一元化、小売販売機能の統合を行うことにより、コスト競争力を強化し経営効率を高めるとともに、顧客に安心した品質の製品を安定的に供給できる体制の充実を図る。
LPG調達分野では、輸入・国内調達における両社の連携強化による業務効率改善を目指し、小売販売分野は、両社傘下の販社を束ねるホールディングカンパニーの設立と直売顧客軒数約20万軒という国内有数規模の販社グループ誕生を主たる目的として検討を開始する｡
同グループは充填所統廃合・共同配送による流通コストの低減を進める一方、消費者保安体制の強化に取組む。
今後のスケジュールは、2007年第四四半期に基本合意書締結し、2008年4月1日には統合会社営業開始を予定している。
