新刊紹介
「絵解き すぐできる商品管理・物流管理」
遠藤八郎・鈴木邦成著
日刊工業新聞社刊
定価1900円+税
在庫の適正化、物流過程の可視化による商品回転率の向上が求められている。一方で、極力在庫の適正化を図る上でのシステム導入などに費用をかけたくないという企業も多い。コストを極小化しつつ最大限の効果を上げるには、まず自社の物流過程の全体像の把握が不可欠である。
本書はこうした物流過程の把握とそれに伴うコスト削減の方向性を、ウェアハウス・マネジメント・システム(WMS)の紹介を織り交ぜながら平易に解説している。第1章「商品・物流管理の基本」、第2章「商品管理とサプライチェーン構築の課題」の2章はこれら商品・物流管理で求められる方策や課題などを分かりやすく解説しており、第3章「インターネットの活用と物流ビジネスモデル」ではそれらの課題を解決するため、現在主流になりつつある各種アプリケーションのSaaS型システム、BPO型システムを紹介。
第4章・5章では倉庫管理・入出荷システムの紹介と導入した場合のメリットを紹介し、第6章ではWMSの導入事例を紹介。ロジザードプラスを導入したマガシークの事例や、大手食品卸の事例を紹介し、WMS導入が在庫圧縮や人員の配置効率化だけでなく、付加的に環境負荷削減効果も得られたことなどを紹介している。
最終章の第7章では、普及が期待されるRFIDや携帯電話と連動したWMSのメリットなどを紹介。業種を超えた要請の環境負荷削減効果にも触れながら、今後の物流・商品管理の方向性を示唆している。
下記URLを参照。
http://pub.nikkan.co.jp/cgi-bin/html.cgi?i=ISBN978-4-526-06113-4
