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プロロジス/中国事業と日本の一部施設の持ち分を1,170億円で売却

2008年12月26日/国際

プロロジスは、シンガポール政府系のGICリアル・エステート(GIC RE)の関連企業に対し、中国での全事業と日本での不動産ファンド権益を計13億ドル(1,170億円)で売却することで合意したと発表した。売買契約は、各種条件をクリアしつつ、来年1月に締結する見込み。

売却益は債務の返済にあてる計画で、売却による計上損失は簿価の4-6%の見通し。プロロジスの一連の開発パイプラインは、今年9月末現在で10億ドル分減ることになる。うち2億5500万ドルは、現在進行中の同社直接の所有資産と中国での共同企業体の所有資産の開発事業を完了させるための費用として使われる。

日本のファンドについては、GIC系企業が既に所有する権益80%加えて、残りの20%を売却する形をとる。

日本ではGIC リアルエステートが新たな組織を設立、プロロジスの社員の一部が移籍し、GICリアルエステートの所有する資産運営に携わる。また、今後GIC リアルエステートが所有する施設についても、従来通り引き続きプロロジスが施設の管理・運営の一部を請け負う。

このため、今回の取引が完了すると、プロロジスが日本で所有・運営・開発中の物流施設の総延床面積は約170万平方メートル(所有・運営中:約68万平方メートル、開発中:約45万平方メートル、開発予定:約57万平方メートル)、となる。

なお、今現在の日本における国内では100棟、総延床面積として約500万平方メートルの物流施設(開発および計画中を含める)を運営しているので、ほぼ3分の2をGICリアルエステートが取得するものと見られる。

中国においてはプロロジスの社員はGIC リアルエステートの関連会社に加わり、引き続き施設の開発・運営などに携わる。

また、 マーケットの状況が改善した際には開発事業を再開し、プロロジスが所有する物流施設資産規模を拡大していく計画である。

プロロジスCEOのWalter C. Rakowich氏は「今回の契約は、当社のバランスシートを改善させる一助となる。資金調達のプレッシャーを和らげ、資産の流動性が高まる。中国事業と日本のファンドの売却は辛い選択ではあったが、現在の厳しい経営環境を乗り切るための、バランスシート強化への重要な一歩となった」と説明している。

※2008年12月24日配信ニュースに追加し、差し替えました。

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