SASインスティテュート ジャパンは2月5日、2009年度上半期のビジネス戦略を発表した。同期は顧客企業のリスクやコスト管理、収益の最大化なと緊急性の高い経営課題の解決のため、分析やソリューション群などを提供。企業の「先手を打つ分析」の確立を手助けする。
分野別の取り組みでは、製造・流通分野で在庫管理の最適化と需要予測、店舗別の収益管理、価格最適化などの解決のためサービスを継続して提供する。吉田仁志社長は「経営課題は見るだけではだめ。知って役立てることが何より重要」だとして、不況でもニーズの高い各種コスト管理などの解決に注力するとした。
このほか、SAS製品を担ぐパートナー企業との連携を強化し、またコンサルタント、アナリストも若干数増員して体制強化を図る。さらに、SAS9.2をベースに各種製品の機能を強化し、データの統合から可視化、予測的分析などの充実を狙う。
SASの2008年度売上高は22億6000万ドルと前年同期比5.1%増を確保。日本法人は分析系のソリューションや2年前に立ち上げた流通分野が好調だったという。
またソフトウェア、各種アプリケーションの更新率は92-93%に上っており、吉田社長は日本法人も、今後ソフトウェアの拡販と更新などで継続した成長が見込める模様だとした。