DIC（旧社名：大日本インキ化学工業）と物流子会社のDICロジテックは2月10日、関東地区の物流拠点を集約した「関東物流センター」を新設し、2009年9月より営業開始すると発表した。
関東物流センターは、点在していた物流拠点の集約化と関東一都六県の配送体制の再構築による輸配送能力の向上と、中継基地、全国拠点間輸送のスルー配送基地としての機能の向上、物流情報の一元管理が実現行なうもので、DICロジテック本社部門も移管し、意思決定の迅速化と経営基盤の強化する。
センターは、東北自動車道岩槻インターチェンジから東へ6.6kmの国道16号沿いに立地し、敷地面積14,857㎡。鉄骨造り4階建て、延べ床面積29,730㎡で、保管能力は約15,000t。トラックバース31台分を確保する。
今まで、DICグループの関東地区の保管・配送拠点は埼玉県戸田市や同伊奈町などに分散していたため、交錯輸送による積載効率の低下、荷捌き場やトラック待機場の不足による作業の非効率、拠点数に比例した固定費の負担増などが問題となっていた。これらの問題に、大規模物流センターを建設することにより抜本的に解決を図る。
さらに、保管能力が従来よりも約6,000トン向上し、他社貨物の取り扱いなど新規業務の獲得による業容の拡大を図り、将来的には立地条件の良さを活かして昼夜運営型配送センターとして効率的運用を目指す。
