キリンHDは2月20日、フィリピンのビール最大手サンミゲルビール（SMB）の株式購入契約を親会社のサンミゲル（SMC）との間で同日締結したと発表、同時にサンミゲル傘下のサンミゲルビアインターナショナルの株式取得も検討する。
サンミゲルビアインターナショナルは、SMCグループの一員で、海外ビール事業すべてを統括しているという。サンミゲルビアインターナショナルが網羅する市場は、中国やインドネシア、タイ、ベトナムなどのアジア地域。同社の株式取得により、アジア・オセアニアのリーディングカンパニーを目指す考えだ。
SMCが保有するサンミゲルビアインターナショナルの株式をSMBが取得するため、キリン、SMC、SMB3社間で優先的に交渉する権利を獲得した。SMCが海外のビール事業会社売却公表後6か月間の優先交渉権を得たことになる。SMCから正式な発表があり次第、具体的な検討を始める予定だ。
