商船三井は3月18日、関西汽船の全株式を対象とする株式公開買付の実施と第三者割当の引受による増資の実施を発表した。
商船三井は、関西汽船の発行済み株式の36.62％を保有し、持分法適用の関連会社としているが、国内物流の荷動きの激減や関西汽船とダイヤモンドフェリーとの経営統合の検討、両社の関係の緊密化などを実施するには子会社化が最適の手法と判断。今回の公開買付に踏み切った。
公開買付の期間は19日-4月27日までの約1か月間で、売買価格は1株当たり63円を予定。買付代金は15億7800万円を見込んでいる。また、増資は関西汽船が新規に発行する株式2900万株を15億9500万円で買い取ることで実施する。
増資を引き受けると、商船三井の保有する関西汽船株式は4347万6200株となる。関西汽船は、増資分の3億円を船体整備費の不足分に、6億円を商船三井からの借入金返済に充当し、残りを運転資金に回す。
