経済産業省は3月18日、第1回サプライチェーン省資源化モデル大賞にパナソニックエコシステムズを選出したと発表した。
中小企業の省資源化を支援する取組の一環として行っている、サプライチェーン省資源化連携促進事業の一部で、同事業の2008年度の採択案件20件を審査委員会(審査委員長:國部克彦神戸大学大学院教授)が審査し、決定したもの。
大賞のパナソニックエコシステムズチームは、設備機器用冷却ユニットの取組で受賞した。樹脂シートから製品を成形する工程で、約30%が副産物となっていた樹脂シートについて樹脂シートメーカーと直接情報を共有し、樹脂シート幅の変更が可能であることを発見。
樹脂シート幅を縮小し、副産物を11%削減させたほか、副産物も製品材料にマテリアルリサイクルする検討を開始した。これらの取組が評価され、大賞を受賞した。
このほか、大賞に準じた成果を挙げ、新たな連携体制が構築された企業チームを表彰するグリーンサプライチェーン賞には、奥羽木工所チームの調理実習台と教育施設用流し台に関する取組、倉敷化工チームの自動車用防振ゴムの取組が受賞した。
既に改善策に取り組んでいる企業チームを表彰する優秀カイゼン賞にはコイズミ照明チームの蛍光灯シーリングライトに関する取組が受賞した。