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ヤマハ/業績改善と経営体質強化

2009年03月20日/SCM・経営

ヤマハは3月19日、業績改善と経営体質強化に向けた取り組みを発表した。

経営改革委員会を中心に2008年度から経費削減や設備投資の抑制、資材・原材料費の削減、為替変動対応としての楽器・AV商品の卸価格改定などを実施。業務改革を全社で進め、あらゆる経費の徹底見直しによる固定費削減と、設備投資の一層の絞り込みを行う予定。

要員数削減に加え、基幹職(管理職)給与について4月より5%カット。賞与の業績に連動した相応の減額や社員時間外勤務の抑制などを継続的に実施し、総額人件費の削減を図る。

不採算事業については、今後の事業環境見通しや売上成長、損益改善の可能性を検討した結果、マグネシウム成型部品事業の事業撤退を決定した。将来の半導体事業の成長領域として設定した「Smart AnaHyM」の主力に据えていた、シリコンマイク事業も、事業化を断念する。

全社的に事業の採算性の見直し検討を行った結果、構造改革費用、有価証券・固定資産の減損などを当期連結ベースで特別損失に計上する見込みとなった。事業の将来業績見通しに基づく損益改善対策や抜本的な対応について、今後も迅速に決定する。

ピアノ製造の2拠点「台湾ヤマハ楽器製造」と「ケンブル&カンパニー」(英国)を解散する方針を決定し、ピアノの生産体制は、日本、中国、インドネシアの3拠点に集約する。

2010年3月期は、中期経営計画「YGP2010」の最終年度。急変する経営環境への対応と経営基盤の再構築、次期中期経営計画への方向付けの期間と位置づけている。今後は、市場と事業の状況を見極めながら、将来の経営ビジョン策定について継続して検討する。

通期業績予想の修正を受け、取締役と執行役員報酬を4月から25%削減し、当期の役員賞与は全額返上を決めた。

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