LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

ARCジャパン/2013年の倉庫管理システムの市場規模13億8800万ドル

2009年04月14日/調査・統計

ARCジャパン(埼玉県所沢市)は4月14日、ARCの倉庫管理システムに関する市場動向調査報告の概要版を発表した。それによると、2008年の倉庫管理システム(WMS)市場は不況にもかかわらず1%後退しただけで、今年のWMS市場は2008年以上の後退が予測されるという。

ただし、この後退は2009年に底を打ち2010年には回復し成長に転じる見込み。この2年間の後退の影響で2013年までの5年間の年平均成長率は2.2%程度と見られている。ARC アドバイザリー グループの調査では、2008年には約12億4700万ドルだった市場規模は、2013年には13億8800万ドルへの伸びが予測されている。

ARCの調査では、2008年第3四半期に入り次第に商談が長期化。第4四半期になると、中小サプライヤーなどを中心に新規受注を確保できないサプライヤーが見られるようになったという。その中でも上位5社は2008年でも好業績を上げていた。上位5社のすべては業績を伸ばし、5社中4社は対前年比で2桁の伸びを確保した模様。そのうちの1社は35%以上の伸び率を記録した。ARCは、上位のWMSベンダーの業績が伸びなかった場合、市場の後退はもっと大幅なものだったと見ている。

従来、業績を伸ばしていた大手のWMSサプライヤーだが、その市場での優位性が今後もずっと続くことはないとしている。また、大手のサプライヤーがシェアを伸ばすためには他の大手サプライヤーからシェアを奪う時期が到来すると見る。ARCでは2010年が、その時期になるかもしれないと見ており、市場競争の激化で少なくとも10社のWMSサプライヤーが撤退すると予想している。一方、小規模なサプライヤーは従来以上に財務諸表の公開をを要求され、審査に合格できないサプライヤーも現れると予測している。

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース