全国農業協同組合連合会（全農）は、3月末でまとめた全農改善計画の進捗状況をまとめた。
物流分野の改善では、肥料の港湾・倉庫などからの直行条件の充実について、肥料満車直行による価格割引要件等を設定し、要件緩和したことにより、2008年度は1.7億円（数量4.5万㌧）のコスト削減を行い、10トン車満車直送に加え、県内工場からの4トン車満車直送を要件に追加した。
さらに、広域物流の実施JAを拡大し、物流コストを削減（2004年度1,200億円を2008年度までに累計160億円削減）の目標に対して、生産資材（肥料・農薬等）の物流合理化、流通コスト削減のため広域配送拠点とシステムを整備するとともに、広域物流実施JA（累計164JA）における物流コスト削減額は、2008年度までに累計151億円を実現し、2009年度で目標を達成見込みとしている。
石油基地の再編などによる物流コスト削減（2004年度116億円を2008年度までに6億円削減）の目標には、中継石油基地の廃止、基地運営コストの引き下げにより2008年度までの削減額は2004年度対比で、目標を上回る7億円となっている。
物流関係の子会社については全国域運送会社として1社化の目標には、17社から3社まで再編し、1社化には至っていないが、全体の子会社再編は達成しており、残る2社は地域流通主体で経済的にも統合メリットがないとしている。
